Rilaxation2『自律神経を整える“水”』

|自律神経と“水”の関係とは?

はじめにあなたに質問です。あなたは練習時間以外で一日にどれくらいの量の水を補給していますか?まずは現状の水分補給の状態を明確にしてこのコンテンツを読んでいってくださいね。

 

人間の体は、60%が水でできています。そのうちの75%が細胞の中に、残りの25%は血液やリンパ液といったところに入っています。そして、この水は、私たちの生命を維持するために、とてに重要な化学反応を起こす場となっていると言われています。

人間の体は気温や湿度に関係なく、放っておいても汗や尿として、一日2リットルの水分を排出しています。ですので、その2リットルをフレッシュな水で補給してあげることが重要です。アスリートであればなおさらですね。

体の水が不足する(脱水症状)といいことは何もありません。血液はドロドロになり血管の老化をはやめ、自律神経も乱れ、イライラしたらり集中がすぐにきれたり、怒りっぽくなることさえもあります。イライラし、集中力が散漫になり、怒りっぽくなったとしたらあなたのパフォーマンスがあがるでしょうか?下がるでしょうか?実はアスリートにとって水分補給はかなりメンタルに影響する要素なのです。

 

多くのアスリートに接していく中で水分補給にこだわっているアスリートは非常に少ないのが現状です。起床後、練習前、練習中、練習後、帰宅後、あなたは1日にどれくらいの水分を補給できていますか?私はサポートしているプロゴルファーの試合やラウンドに付き添うことがありますが、驚くほど水を飲みません。1R(18ホール)で500mも飲んでいないのではないでしょうか。ゴルフのラウンドではかなりの距離を歩きますし、集中力も要すスポーツ。ペットボトル2~3本を空けるのが適量だと感じます。

 

では、アスリートはどのような水分補給を意識していけばいいのか?

それは練習時間以外で一日2リットルの水を“こまめ”に飲むことです。

・朝、起きたらコップ1杯の水を

・出かけるときはバッグの中にタンプラーやペットボトルに水を

・車の運転中もホルダーには水を

・読書するときもわきには水を

・お酒を飲むときは必ずチェイサーで水を

このように定期的にこまめに水を飲む習慣をつけるといいでしょう。そして、なぜこまめにがいいのかというと、それは「水を飲む」という行為が副交感神経の働きを高め、自律神経を整えるからです。落ち込んだとき、集中がきれたとき、判断に迷ったとき、水を一口飲むと落ち着く。それは胃腸の神経が良い刺激を受け、副交感神経の働きを高めてくれるからです。

ぜひ、この一日2リットルの習慣をみにつけていきましょう。

|コーヒー(カフェイン)との付き合い方

最近、アスリートの中にはカフェインを気にする人も多くいます。確かにカフェインには離尿作用や興奮作用があると言われています。しかし、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏は次のようにいっています。

コーヒーや紅茶などのカフェインは、交感神経の働きを活性化し、眠気をとったり、ストレスを解消してくれたり、さらには、ちょっと落ち込んだ気持ちをほぐしてくれる

1日コップ1~2杯の適度な量のカフェインは自律神経のバランスをとってくれるパートナーにもなりえるということです。

ただ、夕方以降のカフェインは交感神経が高くなり眠りの質が下がってしまうので避けたほうがよいでしょう。夕方以降はハーブティーなどのノンカフェインにものを選ぶことがおすすめです。